「おいしいケーキだよ。みなさんどうぞ!」――。広島市授産事業振興センター(上田祐吾所長)に所属する作業所が12月7日、広島市の庁舎内の食堂前で手作りケーキやクッキー、アクリルたわしなどを販売した。この日参加したのは小規模作業所の「福祉工房むぎ」と「おりづる」「憩作業所」の3つ。
 このうち「むぎ」はピーナツバターケーキやプラムとクルミのケーキ、ココアバナナケーキなど、無添加で個性的な手作りケーキを販売。1個800円から1000円の値段で、準備した70個はまたたく間に売り切れた。ケーキを買った男性の市職員は「持って帰って家族と食べます。たまにはお土産も買ってあげないと」と、笑顔で語っていた。同作業所の福波黎子施設長は「皆さんの心が温かくて、売れ行きは好調です」と張り切っていた。
 これは広島市が障害者の自立支援と市職員の障害者に対する理解促進を目的に、市庁舎の目的外使用を認めたもの。同市に在籍する障害者が通う、市外も含む81の作業所を対象に、自主製品に限り販売を許可し、来年3月までの毎週火曜日の12時から午後1時の間で販売する。
 同事業の実現について、公明党の星谷鉄正市議と日下美香県議は今年6月、「むぎ」の福波施設長から販路開拓についての窮状を聞き、市に粘り強く働き掛けてきた。
おいしいケーキはいかが?
庁舎内で授産品販売 自立支援や職員の理解促進に
広島市庁舎の食堂前での授産品の販売を見守る公明党の(右端から)日下県議と星谷市議